ニュースリリース

AIを活用してあらゆる事態に対応、人手不足や食品ロスの解決へ
リンガーハットグループ、シリコンバレー発のAI企業「パロアルトインサイト」と需要予測システムの共同開発を開始

~12月より売上予測モデルの運用を開始~

株式会社リンガーハット(本社:品川区大崎、代表取締役社長兼CEO:佐々野諸延)は、パロアルトインサイト LLC(本社:シリコンバレー、CEO:石角 友愛)と、あらゆる事態に対応する需要予測システムの共同開発を開始しました。2021年12月から社内での売上予測モデルの運用を開始、2022年3月にテストバージョンの店舗シフト管理アプリを開発します。2022年4月から5月に長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」、とんかつ専門店「濵かつ」の一部実店舗でテスト運用をしたのち、2022年秋に全国の「リンガーハット」「濵かつ」で本導入を予定しています。今回開発する自動発注アプリ、店舗シフト管理アプリシステムにより、コロナ禍で変化した消費者需要の予測、さらに飲食業界が抱える人手不足や食品ロスの解決を目指します。

本システムは、消費者の需要を予測する従来のシステムに加えて、地震や台風などの自然災害や感染症のパンデミックなど、あらゆる緊急事態下で多様に変化する消費者の需要を、AI(人工知能)を活用して予測できるシステムです。これまでの販売実績や気象情報、地域に関する情報等のデータを基に消費者の需要予測をし、適正な発注数の算出、在庫管理、出荷量予測を行い、サプライチェーンの無駄を減らします。さらに、緊急事態宣言や災害など需要が急激に変化する事態を想定し、的確なデータを元に緊急事態下での需要予測を実施できるようになります。通常シナリオの需要予測も使いながら、緊急シナリオに一瞬で切り替え、オペレーションの遅延をなくし、円滑化を実現する技術基盤です。
リンガーハットグループでは、3年ほど前からAIをはじめとしたテクノロジーの活用を社内ミッションとして掲げ、「AIで何を改善するのか」を検討してきました。2021年4月からは「発注業務の効率化」のため、食材の必要数と推定在庫から、「日ごと」「店舗ごと」に発注数を自動で算出する「Web発注システム」を導入しています。昨今、新型コロナウイルスの感染拡大により消費者の行動様式が変わるなか、今後もさまざまな事態に備えるため、あらゆる環境下で柔軟に対応できる強靭な需要予測モデルの開発にいたりました。
飲食業界は、深刻な人手不足や食品ロスの軽減が課題となっています。需要予測による業務効率化および在庫の最適化は、人手不足の解消や人件費の削減、食品ロス減少に繋がると考えています。今後もリンガーハットグループでは業務の効率化および精度向上を図り、お客さまに高品質でおいしく、安全・安心で健康的なお食事をスムーズに提供できるよう、努めてまいります。

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